瀬尾まいこ

【書評】坪田譲治文学賞受賞作戸村飯店青春100連発~瀬尾まいこ~

ちゃらっごわした~おごじょです(。_。)
坪田譲治文学賞受賞作の書評です

書籍情報

書名 戸村飯店青春100連発
著者 瀬尾まいこ
出版社 文藝春秋
発売日 2012年01月
ページ 320

評価

☆☆☆★★

あらすじ

大阪の超庶民的中華料理店、戸村飯店の二人の息子
要領も見た目もいい兄、ヘイスケと、ボケがうまく単純な性格の弟、コウスケ
家族や兄弟でも、折り合いが悪かったり波長が違ったり
ヘイスケは高校卒業後、東京に行く。大阪と東京で兄弟が自分をみつめ直す、温かな笑いに満ちた傑作青春小説

心に残った言葉

こまっしゃくれたねずみと、水兵さんの格好したあひるのいる遊園地や

自分の好きな人の前で格好つけるために、格好悪いことを平気でする

感想

章ごとに兄、弟それぞれの視点で語られていきます
東京と大阪の違いと、兄弟の関係が微笑ましい
大阪人だからといってみんな阪神や新喜劇が好きなわけではないが、思い込んだらそうとしか見ない、当て嵌めてしか見ないことってあるあるなのではないかと思いました
同じ家族でも兄弟でも見え方は違う 
離れてみて、無意識に家族の良さが分かり始めて、離れてみて初めて成長するとこもあります
兄弟が視野を広げて、お互いへの誤解をときながら自分をも見つめていく過程が笑いとともに描かれていてスラスラ読めました
人は他からはどんな風に見えていても、実は本人は複雑に悩んでいたりするもの
小気味よい関西弁の会話が面白かったです